海と生きる選択。フリーダイバー福田朋夏 × Ocean Bottle

北海道出身、沖縄在住。世界女子5人目となる水深100m到達記録を持つプロフリーダイバー・福田朋夏さんに、Ocean Bottleとの出会いから、海への想い、そして命を預ける競技のメンタル管理まで、余すところなく語ってもらった。

NAME:
福田朋夏(ふくだ ともか)
プロフリーダイバー / PADIインストラクター
PROFILE:
1978年北海道生まれ、沖縄在住。2012年世界選手権金メダル(人魚JAPAN)、2016年世界選手権金メダル。2018年CWT-100m達成(世界女子5人目)。現在はトレーニングをしつつ、沖縄の海から日本のフリーダイビング文化を広める活動に取り組む。


あっちの方が自由で楽しそう
もともとスキューバダイビングから海に入った福田さんが、フリーダイビングへと転向したのは、一瞬の「気づき」がきっかけだった。

――― スキューバーダイビングからフリーダイビングへ転向したのはなぜですか?
スキューバダイビングをしてるときに、水中の洞窟のところで素潜りで出ていく人を見て、「あっちの方が自由で楽しそう」って思って。
次の日から挑戦してみたら、タンクをつけているとやっぱり制約がある感じがするんですよね。重いタンクを背負って海に潜る感じが、どうも苦手だったんですけど、それが1つで、「こんなに気持ちよく海に溶け込めるんだ!」ってわかっちゃって。
――― わかります。自分の身ひとつだけで海をリアルに体験できるっていうのは、フリーダイビングしかないのかな、と思います。
うんうん。そうなんです。
道具を手放したことで、海との距離が縮まった感じがして。
それで、海が好きで毎日潜っていたら、こんな感じになってました。
特に『よし、フリーダイバーになろう』というのはなかったですね。
「私なんでこんな怖いことやってるんだろう」って毎回思う。
水深100mへ一息で潜る。それは肉体の限界への挑戦であると同時に、メンタルとの絶え間ない対話でもある。

――― フリーダイビングする前、恐怖心はありますか?
恐怖心との戦いですよね。
メンタルは常日頃から整えていかないとやっぱり恐怖心が出てきちゃうので。
例えばこの日に大会があって、この日に何メートル潜りたいってなったら、その日の何時何分に合わせて整えていくんですけど、自分の中、精神の中をお掃除していくようなイメージです。いらないものを落としていってっていう感じですかね。
――― なるほど、精神の中をお掃除していくようなイメージなんですね。
あとやっぱり、自分を信じるためにとりあえずトレーニングをたくさんします。
「もうこれだけやったから大丈夫だ」と思えるくらいやっていく。
でもやっぱり潜る前日が一番緊張とかいろんな不安とかが、わーって出てくるんですよね。
夜寝る時でも「私なんでこんな怖いことやってるんだろう」って毎回思う。
でも次の日、海に入ったその瞬間から全然怖くなくなるんです。「いつもと同じことをやるだけだし、逆になんか楽しみ。」、「今日の海はどんな感じかな」みたいな。
世界の海には生命が溢れている。
フリーダイビングを始めてから、福田さんは世界中の海を渡り歩いてきた。
ギリシャ、バハマ、ケイマン諸島、ドミニカ——大会のたびに異なる海に潜り、異なる生命と出会ってきた。


――― フリーダイビングになられてから世界各国回られたと思うのですが、その中でも印象的だった海はありますか?
たくさんあるのですが、特に面白いなと思ったのはメキシコの海ですかね。
無人島に滞在しながら、みんなでテントを張って2週間ぐらいいたんですけど、近くにアシカのコロニーがあって、遊びに行ったり、たまに島まで遊びに来てくれたりするんですよ。おはようみたいな感じで(笑)
――― すごい...。実はメキシコ、僕の今行きたい国トップ3に入ってます。
本当ですか!もう最高ですよ、メキシコ。
海が生命に溢れてるっていうイメージですかね。
人間がいるのがちょっと不思議に思うくらい、本当に自然っていうか、もう"いさせてもらってる"みたいな気分になる。
家から見える海が、真っ白になった日があった
沖縄に移り住んで19年。海を毎日見て、毎日潜ってきた福田さんだからこそ、変化が「体感」としてわかる。


――― 沖縄に住んで20年ほど海に潜り続けている中で、海の変化を感じることはありますか?
すごいです。変わりすぎて。
代表的なのはサンゴですよね。
――― そうですよね...。
2年前、沖縄のサンゴがほぼ死んじゃったんですよね。
サンゴが白化した当時、家から海が見えるんですけど、海を見たらもう本当に真っ白なんですよ。景色が全く違うようになっちゃって。
やっぱりあの時は悲しかったな。サンゴがなくなると魚のすみかもなくなるから、魚も減ってきてるし。
――― 地球温暖化とかいろんな影響がある中で、海の環境も変わってきていますよね。
潜れる仲間が多いので、みんなで海に潜って実際に海の中にあるゴミを集めたり、潜れない人はビーチクリーンをしたりしてるんですけど、海の中に、日本のものだけじゃなくて、いろんな国のゴミがたくさん落ちてるんですよね。毎回ゴミの量がすごいです。
釣り糸がサンゴに巻きついちゃって、成長できなくなっているところを切ってやったりとか。
"海に優しい"というコンセプトが、すごい嬉しい
これまで数多くのボトルを使ってきた福田さんが、Ocean Bottleに見出したのは「使いやすさ」と「意味」の両立だった。

―――Ocean Bottleを実際使っていただいていかがでしたか?
私、運動する時とか海に潜る時に、すごいたくさん水を飲むので、これぐらいのサイズが本当にちょうど良くって。洗いやすいのもいいですよね。
あとこないだ初めて知ったんですけど、蓋がカップになるんですね。これが結構感動しました。

―――フリーダイビングするときも水をよく取られるんですか?
水はすごい飲みますね。海入ったら喉乾いてしょうがないですね。潜水反応かな?
もう全部水入れ替えるぐらいな感じで飲んでますね。
―――そんなに飲むんですね!潜る前に1回飲む、くらいのイメージでした。
もうすっごい飲みます。
―――そうなんですね。水筒も含めてですが、モノを選ぶときに重視しているポイントはありますか?
やっぱり「海に優しい」っていうのはすごく嬉しくて、つい選んじゃったりします
――― 道具を選ぶ時に「海に優しい」かどうかを基準にされてるって、すごく素敵な感覚だなと思って。
やっぱりそこは外せないですね。海の中の大量のゴミが少しでも減ってほしいっていうのは、常に思ってることなので。だから選べるなら、海のことを考えてるものを選びたいっていうのはあります。
――― 僕もそう思います。今日は本当にありがとうございました!福田さんの活動、これからも応援しています!
こちらこそありがとうございました!
▶福田さんが使用したモデル
Ocean BottleはB Corp認証企業

「B Corp」とは、社会・環境への貢献を事業の柱に据えた企業に与えられる国際認証で、80点以上が取得基準とされている(一般企業の平均スコアは50.9点)。
Ocean Bottleの取得当初のスコアは89.6点。それが2024年には107.6点まで伸びた。「やっています」ではなく、「着実に前進している」ことを、第三者が証明し続けているブランドだ。
Ocean Bottleのミッションはシンプルで、海の環境をプラスチックから守ること、そして最終的にはプラスチックそのものをなくすこと。「1本買うと1,000本分のプラスチックが海から回収される」という仕組みを持ち、2019年の創業以来、累計2,600万kg以上のプラスチックを回収してきた。その根底にあるのは、「小さなアクションが積み重なって、はじめて大きな変化を生む」という信念。
福田さんが語ってくれたように、海底にはゴミがたくさん沈んでいる。それはニュースの話ではなく、実際に潜るからこそ見えるリアルだ。
日常のなかの、一本の選択が、海底に沈むゴミを確実に減らしていく。
Ocean Bottleは、そんな選択肢でありたいと思っている。
